能美市のお宝九谷

斎田 道開
赤絵細書図徳利
年代 江戸時代後期
サイズ 胴径9.0/高20.0cm
KAM 能美市九谷焼美術館|五彩館|所蔵
古来より中国や日本では、龍や鳳屋、麒麟は想像上の動物ではありますが、良いことが起こる前触れ、前兆として姿を現す瑞獣と信じられ、絵画や工芸品の吉祥文様のひとつとして描かれてきました。九谷焼も例外ではありません。九谷産で(1816〜1883)の小野窯時代の若い時に描いた赤絵の龍文様は絵画的で秀逸です。面白いのは、斎田伊三郎(道開)(1794~1868)です。道開は若い
ころ有田や京清水に遊び陶技を磨いたと言われています。彼が遺した赤絵作品の龍文様は赤絵細書割取見込竜図深鉢のように量産に向いた陶画的でやや稚拙なものと、狩野派の絵画のような筆致のものの両方があります。一見ひとりの画工の手ではないように思われるのですが、産業九谷の礎を築こうとしていた道開の試行錯誤の努力の跡と見ていいのではないかと思います。
斎田 道開
赤絵細書図徳利

年代 江戸時代後期

サイズ 胴径9.0/高20.0cm

KAM 能美市九谷焼美術館|五彩館|所蔵

古来より中国や日本では、龍や鳳屋、麒麟は想像上の動物ではありますが、良いことが起こる前触れ、前兆として姿を現す瑞獣と信じられ、絵画や工芸品の吉祥文様のひとつとして描かれてきました。九谷焼も例外ではありません。九谷産で(1816〜1883)の小野窯時代の若い時に描いた赤絵の龍文様は絵画的で秀逸です。面白いのは、斎田伊三郎(道開)(1794~1868)です。道開は若い
ころ有田や京清水に遊び陶技を磨いたと言われています。彼が遺した赤絵作品の龍文様は赤絵細書割取見込竜図深鉢のように量産に向いた陶画的でやや稚拙なものと、狩野派の絵画のような筆致のものの両方があります。一見ひとりの画工の手ではないように思われるのですが、産業九谷の礎を築こうとしていた道開の試行錯誤の努力の跡と見ていいのではないかと思います。
KAM 能美市九谷焼美術館
能美市内九谷焼店舗
KAM 能美市九谷焼美術館
能美市内九谷焼店舗

KAM 能美市九谷焼美術館 陶工・陶商・作家一覧

粟生屋 源右衛門
裏銘 秋山画
二代 浅蔵五十吉
井出 善太郎商店製
十二代 永楽 和全
小田 清山
小野窯
笠間 竹雪
春日山窯
金井堂造
北出 塔次郎
木原 行成
玉山堂造
九谷 庄三
九谷北山堂 宮荘 一藤 製
九谷谷口製
古九谷
小酒 磯右衛門
斎田 道開
沢田 南久
酢屋 久平
初代 武腰 善平
二代 武腰 善平
初代 武腰 泰山
二代 武腰 泰山
谷口金陽堂製
二代 德田 八十吉
二代 冨田 松鶴
冨田 外次郎
中川 二作
初代 橋田 与三郎
三代 橋田 与三郎
本源堂
松原 新助
初代 松本 佐吉
松本 佐平
松山窯
道本 七郎右衛門
宮本屋窯
民山窯
森 一正
吉田屋窯
蓮代寺窯
若杉窯
綿谷 平兵衛製 松岳画
綿野 吉二商店製