谷口金陽堂製
赤絵金彩観桜図大花瓶
年代 1894(明治27)年
サイズ 口径25.0/胴径38.5/底径20.0/高62.0cm
KAM 能美市九谷焼美術館|五彩館|所蔵
本作は高さ62㎝の大作で、主題は日本女性の花見の図と、背面には百人一首の歌人が集う絵柄となっており、いかにも日本を意識した欧米向けの作品です。高台銘は「明治弐拾七年市俄古博覧会/九谷谷口造」とあります。市俄古とは米国のシカゴのことですが、シカゴ万国博覧会の開催は1893(明治26)年で1年のずれがあります。他館所蔵品ですが、名工沢田南久作品にも「明治二十七年/市俄古博覧会/南久画」との銘があります。これらは里帰り品であることは間違いありません。同博覧会の公式記録にも九谷赤絵等日本の陶磁器が多数出品されたとの記述があることから、シカゴ博覧会に出品した作品と考えても良いと思われます。1年のずれ問題は今後の調査研究を待たなければなりません。