青みを帯びた白い素地に、絵画のように浮かび上がる鮮やかな色絵。九谷五彩を見事に操った多彩な作風や図柄が、17世紀半ばに発祥した古九谷から受け継がれてきました。眺めて楽しむ高級美術品から普段使いの手頃な食器まで、幅広い用途の焼き物です。能美市には九谷焼工房がいくつも点在し、若手作家も多く活躍。最近では、現代家庭に合せた親しみのある絵柄も好評で、自宅使いや贈り物に最適です。
九谷焼を扱う卸商社が加盟する石川県陶磁器商工業協同組合では、産地である能美市の九谷焼を広くアピール。毎年5月3～5日に開催される「九谷茶碗まつり」には、約50の九谷焼商社が出店。市価よりお得な九谷焼を求めて全国各地から人が押し寄せています。